orioのブログ

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渋谷ハロウィン

今週のお題「ハロウィン」

 

渋谷のハロウィン。

長谷部区長が積極的に若者の街にしようとしている渋谷。一部の人がと言ってはいるけど、こうなるのはしょうがない事な気がします。こうならざるをえない。

 

昔、海の家の運営の相談をされた事があります。流行りの海の家じゃなくて、"家族で来れる海の家"というのをコンセプトにしたい。と言う事だったのですが、その時のお話です。

 

場所は由比ヶ浜だったのですが、このあたりは昔から多くの若者が集まる場所。実は海の家は組合というものがあって、そこが管理しているのですが、組合員は代々その地域の人が世襲制的な感じにでやっているから、神奈川の周りがどういう状況かあまりよくわかっていませんでした。今回の渋谷のように。

 

数年前、海の家のクラブ化が問題視されていました。もともと海の家というのはそこまでガラも悪くなかったし、音楽を流していても特に問題もなく、健全に運営されていました。しかし、都内ではタトゥーの入ってる若者の入場拒否が相次ぎ、豊島園やサマーランドといった大型プールに行けなくなったいわゆる刺青の入ったガラの悪い若者が遊び場を求めて江ノ島に。トランスやサイケといった音楽の流行りと特性が絡み合い、海の家がクラブ化。海という開放的な場所で毎週土日に行われるイベントはほとんどがクラブの様な営業、一気にガラの悪い海の家となりました。

 

人が集まり、盛り上がっていた事から江ノ島の海の家の組合も、クレームはあれど禁止にはせず、自主規制などで対応していましたが。。。やはり周囲のクレームには勝てず、数年後に江ノ島の海の家は音楽が全面禁止に。小さな音量のラジオしか流せないという自体になりました。

豊島園やサマーランドといったプールではそもそも音楽を流す事はなく、刺青の賛否はあれど健全だったはず。規制しなければ江ノ島に人が集中する事なく、クラブ化する事もなかった様な気がします。また、一気に人が集まる前に相応の対策を講じていれば、こうはなっていなかったかもしれません。結果的に今の江ノ島は人のいない海の家。非常に残念です。

 

その後、その流れは江ノ島から由比ヶ浜に。

 

そして、それから数年、由比ヶ浜も音楽禁止。結果的に今では由比ヶ浜も盛り上がりのかける海の家となりました。

 

今回の渋谷ハロウィンの状況はこれと同じです。昔は六本木もハロウィンやカウントダウンの人が多く、そこら中に人が溢れ出し、収集がつかなくなっていました。しかし、クラブの合法化に反対していた六本木はいち早く外苑東通りの真ん中にガードレールを設置、ことある毎に警察車両を設置して、徐々に夜の街六本木を規制、若者は渋谷へと拠点を写し、それを歓迎する長谷部区長。渋谷はクラブ法案も賛成が多かったそうですが、渋谷の街は少し急ぎすぎたのかもしれません。

 

私は刺青も、クラブも嫌いじゃないし、反対もしません。でも、受け入れる側はこういったリスクを考えてから受け入れをしないと、結果的に楽しい文化が無くなってしまう事になりかねません。

 

長谷部区長の努力は好きだし、魅力のある渋谷にしてもらいたいけど、今回の件はこうなると思っていた人も多いと思います。だから、渋谷には行かないという人も僕の周りも多く、今回の件はとても残念。

 

www.shibukei.com

 

長谷部区長からもそのあたりの謝罪が聞きたかったです。